第11回カマラ会報編集委員会主催　川柳大会入賞作品表発

　今回は２４名の方から８４首の応募をいただきました。選考の結果下記の方が入賞されました。ご応募いただきました皆様ありがとうございました。

最優秀賞

銅上げで　空舞うコデルコ　　落ちるドル　　三浦　和彦氏（三谷トラベル）

　※すばらしい！！我々ドル建てで給料をもらっている者の悲哀をうまく表現しています。今となっては，あの１ドル７００ペソを超えていたという時代がモーレツ（死語！）に懐かしい！まさに強者どもが夢のあと…世の無常を感じる日々。どなたかぜひCaricatura化して、EL MERCURIOに載せてくださ〜い。　

最優秀賞

Con quien hablo? そっちが先に　名を名乗れ　　　高橋　啓介氏（丸紅チリ）

　※丁寧語，尊敬語，謙譲語と敬語を駆使するわたしたち日本人。殊に「へりくだる」という精神を美徳とする我々にとって，「Con quien hablo?」なんて言われたら，慣習の違いとは言え，ムカッときますよね〜。あ〜，国際理解って難しい！！

優秀賞

ミクロ去り　黄色い悪魔は　胴長に　　　　　　　三浦　和彦氏（三谷トラベル）

 ※ 噂ではdiesiocho　のころ，ポルティージョ付近の国境で，新しいバスをたくさん見かけたとか！？アルゼンチンの方から国境を越えてやってきたのでしょうか。黄色い悪魔とは違い，止まるときにハザードなどをつけるあたり，紳士的というのか身動きがとれないというのか…。  

入賞

水漏れが　今から心配　川の下　工藤　章氏（OB　三菱商事　中南米総代表　）

　※コスタネーラノルテや最近できた地下鉄４号線はマポチョ川の下に建設されており，川の水がすでに，駅構内に漏れているようです。杜撰な工事ですよね〜。まあ日本でも，○歯建築士が耐震強度を偽って大問題になっていますけど…。ちなみにこれらの駅周辺は，地価が４倍にまで上がったそうです！！  

入賞

チリ人化　「ジュンボ尾崎」と　呼ぶ私　　　　　　　高橋　啓介氏（丸紅チリ）

 　※先頃，来智したわたしの父は，看板を見るなり，なんのためらいもなく「ジュンボ」と読んでいました。「すごいね〜お父さん！よく読めたね！」と言うと調子に乗って子どものようにあれこれ読んでいました。英語の発音がまったく頭にないということはこういうことなんですね〜。

入賞

雨やんで　アンデスきれいな　お化粧し　　　小淵　琴さん（日本人学校2年）

　※少し前にできたfalabellaに遮られてはいますが，日本人学校からは迫り来るアンデスが望めます。とりわけ雨上がりの翌日，晴天の下での輝きといったら言葉もありません。そんな風景を，琴さんのピュアな心がとらえた美しい句ですね。毎日，五七五を詠んでいる成果かもしれません。