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プロ・フリークライマー 平山ユージさん

日時: 2012年3月16日(金)
場所: ホテルLeonardo Da Vinci
インタビューアー: カマラ広報WEB委員 & 会報編集委員

2012年3月14日、ワールドカップで2度の総合優勝をされているプロのフリークライマーである平山ユージさんが3月16日から2日間にわたって開催されるMaster of Bouldering(主催:North Face Chile)に参加されるために、訪智されました。
カマラ広報WEB委員会では、会報編集委員会と合同で平山氏へのインタビューを企画。急な御願いにもかかわらず、快くインタビューに応じていただき大会前に行いました。因みに、平山さんは、本大会で総合2位を獲得されました。

【Master of Bouldering】
委員:  本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き、有難うございます。
今回初めてチリにこられたようですが、訪智の目的はボルダリングイベント「Master of Bouldering」への参加ですか?

平山:  もちろんそれもあるんですけど、実は一昨年Luis Ortizというチリ人男性が、僕の運営しているクライミングジムに一緒に登っていたのがきっかけでだんだん仲良くなったんです。
それまで南米に来たことはなかったんですけど、彼と話しているうちに「チリに行ってみたい!」と思うようになりました。
で、去年の12月にメキシコでNorth Faceのアスリートミーティングがあって、そこにチリのNorth Faceの方が来ていて、今回のイベントのことを聞いたんです。それで、「是非参加したい!」と思って、念願のチリに来ることが出来ました。

委員:  ちなみに今回の大会「Master of Bouldering」はインターナショナルな大会なんですか?

平山:  たしか今回は、南米中から人が集まっているはずです。今日の午後に始まって、明日は朝から一日。僕は両日とも出る予定です。

委員:  この大会は、どういったルールで競われるんですか?

平山:  ルールはすごく簡単ですよ。壁が5つあるんですけど、それぞれ途中にあるボーナスポイントを通過して、できるだけ少ないトライ回数で上まで登るんです。まず、5つの内いくつ登れたか、それからトライ回数、後はボーナスポイントなどで競います。制限時間は5分しかないので、皆それぞれの壁を、事前にしっかりとルートを読んでおいて、1回で登りきろうとするんですけど、再トライするとしたら時間的にも体力的にも2、3回が限度ですね。

委員:  もう今回の大会の壁は下見されたんですか?

平山:  いえ、まだです。今日の午後に会場入りして、その時に初めて見る予定です。明日の開催前には手直しをするんです。そうやってだんだん難しくなっていって、明日の夜の課題が一番難しくなります。

委員:  場を読むのも課題の内、と言うことなんですね。今回は平山さんの知り合いのクライマーや、有名人等も参加されるんですか?

平山:  そうですね。僕が知っているNorth Faceのアスリートが何人か来ているし、ヨーロッパにいた頃に会った選手や、去年世界選手権20周年記念に招待されたときに会った選手も何人か来ています。あとは、今回のルートセッターをしているJuanjoも20年位前から一緒に大会に出たりしている仲なんです。

委員:  ルートセッターって言うのは壁を作る人ですよね? それも専門の方がやられているんですね。

平山:  そうです。僕も今はそっちの仕事の方が多いんですよ。大会に出るのは、実は7年ぶりなんです。

委員:  念願のチリに来られた印象は、いかがですか?

平山:  僕は以前、スペインのサン・セバスチャンにいたことがあるんですけど、落ち着いた雰囲気があそこと 似ているかなぁ。緑の感じとかね。

委員:  日中は30度を超えますけど、ボルダリングをするのに、気候的にはいかがですか?Descripcion: ../../../a8.sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-snc7/487755_10150740073842640_95079952639_11044672_1302933765_n.jpg

平山:  暑いですけどねぇ。でも、僕らはいつもある程度の気温の中で登っているし、日陰や風のある時間帯に登ったりして、調整してます。 チリでは、今日・明日は大会に出ますけど、18日(日)からは皆で岩場に行くことになっているんです。

委員:  どこの岩場ですか?

平山:  場所はよくわからないんですけど、Chori Bouldersって言うところです。

委員:  チリにはボルダリングのポイントって複数あるんですか?ご存知ですか?

平山:  そうですね。僕はそのチリ人の友達に動画をいくつか見せてもらっただけなんですけど、国土は長いし、山がちだから、絶対ポテンシャルはありますよね。だから、むしろこれから先が楽しみな国ですね。間違いなく、また来ますよ(笑)。

委員:  ボルダリングの一番の魅力ってどんなところですか?

平山:  シンプルなところかな。道具なんて、クライミングシューズとチョークバッグ(滑り止めの粉)があればどこでも登れてしまうので。

【フリークライマーとしての人生の始まり】
委員:  15歳の頃に始められたと伺っていますが、そのきっかけはなんだったんですか?

平山:  もともとは、ヒマラヤに行きたかったんです。ヒマラヤに行くとなると、雪山が出てくる、岩山が出てくる、氷が出てくる。で、それぞれを学んでいかないといけないな、ということで岩登りをしたかったんです。 ある日お店で岩登りの道具を見ていたら、たまたまお店に来ていた日本のフリークライミング第一人者の方が「君登りたそうだね、来週のぼりに来る?」って声を掛けてくれて、一緒に行ったのが初めてでした。

委員:  始めから岩場ですか?

平山:  はい。28年前のことで、当時は屋内の練習場がまだなかったので。それで、もう初日から「これは面白い!」って感じました。 その時に登ったのは高さ10m・幅15mくらいの小さい岩だったんですけど、それでも登るラインがいくつもあって、それぞれ登り方も、難易度も違うんです。 「こんな小さな岩でこれだけ遊べるんだったら、世界中にはたくさん岩があるんだから、一生飽きないな」って思いましたね。

委員:  これまでに、怖い思いをされたことや、怪我をされたことはありますか?

平山:  正直、最初に登ったときは怖かったです。道具のこととかよくわからなくて、戸惑いもあったし。でも、道具の安全な使い方を学んでからは、そういうこともなくなりました。あと、大きな怪我はしたことはないですね。小さな怪我なら時々ありますけど。

委員:  ネットで動画を見せていただいたんですけど、かなり怖そうな所を登っていらっしゃいますよね。登っている最中に、命綱をどこかに引っ掛けているような動作をされていましたが、あんなにさっとフックを掛けられる場所が岩にはたくさんあるんですか?

平山:  あれは、事前にルートを想定して、上からぶら下がって引っ掛ける金具を打っておくんです。

委員:  そういう仕組みになっているんですね。 平山さんの経歴の中に、ヨセミテ渓谷の岩壁を2日間で完登されたとか、カナダ・スコーミッシュのCobra crackの第6登に5日間で成功されたなどと書いてありましたが、これは岩の途中で飲食をしたり寝たりして、翌日またそこから登りはじめるんですか?まさか、寝ずに食べ物も食べずに登り続けるんではないですよね?

平山:  大きな壁だと、人が休めるくらいの場所があるので、ルートを決めるときに1日目はここ、2日目はあそこって決めておいて、そこに入り込んで休むんです。食事は缶詰やパンを持っていくんですけど、それを背負って登ることはできないので、滑車のついたロープで荷揚げをするんですよ。

委員:  壁で寝泊りするって、それだけでもすごい体験ですよね。登っていて途中で断念してしまうこととかって、あるんですか?

平山:  僕らのスタイルの場合、断念することってほぼないですね。素手で登りますけど、「ダメだ」って思ったら道具を使って上まで行ってしまいます。
Descripcion: ../../../a2.sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-snc7/481846_10150740064202640_95079952639_11044596_1515563543_n.jpg
委員:  例えばマラソンだと、途中で棄権したくなればその場でコースを外れれば良いですよね。でもボルダリングの場合はそういうことが出来ないんですね。

平山:  そうですね。荷物を持っていると登れないので、最小限のものしか身に着けないんです。だからロープも一本しか持って行かないし、道具もなるべく減らしていくので、何かあるとちょっと困りますね。 一日で登りきろうと思って行った場所だと、食料や水ってやっぱり最小限しか持って行かないんですよ。で、壁の真ん中くらいでそれが尽きてしまっても、何とか上まで登りきってしまうしかないですね。だから、先程も言いましたけど、僕らのスタイルでは途中で断念することって有り得ないです。

委員:  そうすると、登りきったときの達成感は大きいですね。

平山:  やっぱり目標にしてきて、1年も2年も練習もしてきているじゃないですか。それを経て登頂すると、日常では味わえない達成感を得られます。

委員:  で、また次の目標を定めて、練習を始めるんですね。

平山:  そうですね・・・、一度力を出し切ってしまうと、しばらくの間は充電期間みたいな感じになるんです。でも、時がたってだんだん回復してくると、また「どっか行きたいなぁ」って雑誌を開いて見たり、いろんな人の記事を読んだりし始めるんです。そうすると、だんだんどきどきしてきて(笑)。

委員:  これまでに行かれた場所で、どこか印象に残っている所はありますか?

平山:  たくさんあるんですけど、1997年に登ったヨセミテ渓谷のサラテルートが一番忘れられない場所ですね。ヨセミテ渓谷には、それまで素手で登るルートがサラテルートとノースの2本しかなかったんです。素手で登ることが可能なルートってそんなにあるわけじゃないんですよ。それなりの能力や技術が必要だし。で、当時は皆1週間、2週間ていう時間をかけてゆっくりと登っていたんですけど、自分はそれまでにいろいろな大会に出ていて、自然の壁も登った経験があったので、そういった経験を全て繋ぎ合わせれば、この1000mの壁も大会みたいに一発で登れるんじゃないかっていう発想で、挑戦したんです。それまで、あの壁を練習無しで一発で登ろうとした人は誰もいませんでした。その発想すらもなかった時代だったんです。だから、地球上で誰も考えもしなかったことを、僕が考えて、実際にやってみた、みたいな感じです。で、実は僕その時にオンサイトで2回落ちているんです。だから、厳密には成功していないんですけど、僕の発想が間違いじゃないって言うことを証明できたって言う意味では僕にとっては限りなく成功に近い試みでした。「僕は成功できなかったけど、これなら誰か出来るでしょ」みたいな。あれから15年たった今も、まだ成功した人はいないんですけど、多くの人の中に「夢」を植えつけることが出来たんじゃないかな。

委員:  サラテルートを登りきったというだけではなくて、そういった道しるべを造った、ということが印象に残っているんですね。

平山:  はい、そういう発想って言うのは、経験とか能力から生まれてくるじゃないですか。だから、このルートを一発で登るって言う発想、それを自分が造ったんだっていう、その感慨が心に残っています。

【第二の自分から第三の自分へ】
委員:  その翌年1998年には、ワールドカップで日本人初の総合優勝をされていますね。

平山:  そうなんです。日常生活で「一生懸命頑張る」って言う言葉があるじゃないですか。サラテを登っていて、日常で使うその言葉が遥か下の方に見えて、「うわぁ、こんな力が出るんだ」って感じたんですよね。「あ、俺今まで一生懸命頑張っていなかったんだ」っていう事を、ボルダリングの中で感じ取ったんですよね。で、その翌年にワールドカップに出場することになって、何戦かある内の少なくとも一戦くらい優勝できるかと思ってヨーロッパに行ったら、一戦どころじゃなくて総合優勝しちゃったんですよね。

委員:  その2年後、2000年にも2度目の優勝をされましたね。

平山:  はい。やはり97年のサラテが、自分の中の大きな転機だったんだと思います。それまで第一の自分であったとしたら、第二の自分になった、っていう感じですね。

委員:  現在は、「Base Camp」というクライミング・ジムを運営されているそうですが、 そちらはどういった経緯で始められたんですか?

平山:  僕はボルダリングの大会に最後に出たのが2005年で、ロープを使った大会は2007年が最後なんですね。その頃から、「この先どうしようか」って模索していたんです。いつまでもプロはやっていられないだろうと前々から思っていたので。37歳くらいだと、まだ引退してこじんまりしてしまうのは、もったいないと思ったんですよね。まだまだ登れると思っていたので。だから、何かやるんだったら40歳から45歳の間に何かを見つければいいと、漠然と考えていてDescripcion: ../../../a7.sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-ash4/480560_10150740087357640_95079952639_11044786_1526067263_n.jpg実際40歳になった頃にジムをやろうと思い立って、41歳で運営を始めました。

委員:  第二の自分から第三の自分になる為のステップが、「Base Camp」なんですね。

平山:  そうですね。20代の頃から、スポーツ選手としての寿命ってそう長くはないと思っていたんですよね。だから、海外の友達も多かったこともあって、輸入代理店でもやろうかなと考えたときもあったんです。だけど、まだまだ登れるし、ボルダリングをしていた方が自分は輝けるかなと思ったから、実際には踏み切れなかったんですよね。それがちょうど、98年の総合優勝のタイミングだったんです。だから、具体的に意識し始めたのは30代後半だけど、もっと前からうっすらと考えてはいたんですよね。

委員:  クライミング・ジムを始めたのは、やはり多くの人にその楽しさを知ってもらいたいとか、未来の選手を育成していきたいという考えからですか?

平山:  実は、あんまりそういうことは考えなかったんです。それよりも、たくさんの人が集まる場所を造りたいって言う気持ちの方が強くて。人がたくさん集まる場所ってエネルギーがあるじゃないですか。で、一人の発想って限りがあるけど、人が二人・三人集まると発想が膨らんでいくんじゃないかって思うんですよね。だから僕の中では、たくさん人が集まって、エネルギーが生まれて、新しい発想が生まれてくる場所にしたい、って言う気持ちでした。皆が集まりやすい環境を造る、っていうのが僕の求めていたものなんです。2010年にシンガポールに行ったんですね。シンガポールってすごく小さな国で、人口は確か600万人くらいなんです。だけど、年間の観光客の数が2000万人なんですよ。だから、街を歩いているといろんな人種の人がいて、ものすごい活気なんです。町並みも「どういう発想で???」って思うような建物がたくさんあったりして。そういうのが面白くて「これだ!」って思ったんです。僕のジムも、参加している人たちがそこを発信地にして、職場や学校で何かを生み出していってくれるような場所にしたくて。

委員:  写真を見ると、すごく広いスペースですよね。ジムに参加される方々は、年齢層も職業も幅広いんですか?

平山:  そうです。だから、すごく面白いですよ。いろいろな人たちと話すだけでも、そこにいる価値があります。今、ジムのメンバーは7800〜7900人くらいいて、平均的に毎日登りに来る方が平日80人くらい、土日は150人くらいです。国内は北海道も含めて全国から集まっているし、海外のメンバーもいますね。

委員:  ジムのホームページを拝見させていただきましたが、会費もすごく安いですよね。

平山:  たくさん人が来てくれた方が楽しいですからね。僕が求めているのもそっちですし。でも、実際そういう流れの中で、スクールも出来てきているんですよね。子供たちがたくさん集まって、「うまくなりたい!」っていう姿勢を投げかけてくれるから、スタッフでもキッズに教えたいって言う人が出てきて。今ではそのクラスもだんだん裾野が広がってきて、30人くらいになっていますよ。そういうのが自然発生的に出来るのも、人が集まるからこそなんですよね。

委員:  今スタッフの方はどのくらいいらっしゃるんですか?

平山:  15人になります。その内10名は、クライミングが好きで集まってくれた人たちです。後の5名は女性で、お掃除とか受付、それから僕のマネージャーと、会社のプロモーションとマネージメントをしてくれています。

委員:  Base Campのホームページの中で、「パークで養った能力を岩場やお仕事に活かしていただければ」とコメントされていましたが?

平山:  普段のストレスを発散する場所、もしくは「これから何をしよう」って考えるときに戦略を立てる場所であって欲しい、そういう意味をこめたコメントです。年齢もそうですけど、本当にいろんな方が来るので、それぞれの方が糧になる「何か」を見つけてくれたらいいな、と思っています。

委員:  ちなみに、今一番年長のメンバーはおいくつくらいですか?
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平山:  一番年長は、確か70代後半の方だったと思います。歩いていると普通のお年寄りなんですけど、登るとぜんぜん違うんですよ。特にスポーツをやられてはいなかったようですけど、登るのが好きで、ジムに来てくれています。

委員:  すごいですねぇ。ところで、平山さんは練習方法等で普段気をつけていることってありますか?

平山:  頻繁に大会に出たり雑誌を賑わせていた頃ほど、「何かを重点的に」って言うのは特にしていないです。以前は大きな目標があって、それをやりきらないと満足できなかったと思うんです。今は登る時間は以前と比べて少なくなってきているし、何かを目標にすることもだんだん少なくなってきているんですよね。だけど、皆と楽しく、かつその時々に集中して全力を尽くす。それで充分満足感を得られるんです。

委員:  「楽しい」っていう言葉は平山さんの中で重要なんですね。

平山:  そうですね。僕は「進化する」って言葉を使うんですけど、昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分、っていう風に、毎日ほんの少しでもいいから前進していきたいんです。で、その過程で悔しい思いや、苦しい思いをすることもあると思うんですけど、そういうのも全部含めてポジティブに「楽しく」捉えていくことができれば良いんだと思います。

【そしてこれから】
委員:  今後の目標はありますか?

平山:  はい。昨年からマレーシアにある標高4,000mのキナバル山に、ルートの開拓に行っているんですね。昨年大分作業が進んだんですけど、今年も、アメリカ・イギリス・フランスのクライマーと一緒に国際遠征チームを組んで、引き続きルートを作りに行くことになっています。チリにもきっといい場所がたくさんあるので、そこで経験したことを活かして行きたいですね。後は、いろんな人から「登りにいこう!」って誘ってもらって、「面白そうだな」って登りにいく。そういうのを楽しみたいですね。

委員:  日本で登ってみたい所はありますか?

平山:  たくさんありますよ。少し前までは長野県の廻り目平がメッカだったんです。でも最近は、僕も各地で大会のセッティングをするんですけど、熱がだんだん各地に広がってきていて、どこに行っても活気があるんですよね。だから、日本もこれからどんどん開拓されていくんだと思いますよ。先が楽しみです。

委員:  日本でボルダリングがメジャーになって来たのはいつ頃からですか?

平山:  どのくらいかなぁ。この10年弱くらいですかね。クライミングってハマるから、一度好きになった人は止めないですよね。課題には事欠かないし。世界地図を広げて、適当に「この辺にありそうだ」って想像すると、大体本当にその場所にいい岩壁があるから。

委員:  チリで、練習できる場所ってありますか?

平山:  サンチャゴには2箇所くらいあるみたいですね。あと、岩場も僕が知っている限りではCochamo、Chori Boulders、あとどこだったかなぁ、少なくとも3・4箇所あるんですよ。あと、Torres Del Paineにも間違いなくありますね。ペルーにもあるみたいですね。本当は今回もっと色々な所に行ってみたかったんですけど、前後にいろいろ予定が詰まっていたので、残念ながら・・・。

委員:  日本からチリまでは、フライトが長いから、大変でしたね。

平山:  そうですね。今回トロント経由で来たんですけど、飛行機の中で風邪を引いちゃいました。もうずいぶん良くなりましたけど。咳が少し出るから、今日の大会は呼吸がちょっと大変かなと思うけど、でも何とかなっちゃうかなって(笑)。

委員:  突然ですが、先程から平山さんの指の筋肉がすごく気になっているんですけど・・・。

平山:  ああ、はい(笑)。大きくなっちゃうんですよね。指だけで体重を支えたりするんで。

委員:  握力ってどのくらいあるんですか?

平山:  そんなにないですよ。50〜60(kgf)くらいじゃないですか。

委員:  本日の大会では是非頑張ってください。応援してます。 最後に、チリにいる日本人に、世界の平山さんから一言御願いします。

平山:  そうですね。海外にいる日本人は、僕も含めてですけど、ある意味日本を代表して来ていると思うので、本当に一生懸命頑張って欲しいです。実際海外の人は、われわれを通して日本ていう国を見ていると思うんです。ニュースで政治的な問題なんかが報道されますけど、それ以上に人と人の交流のほうが重要だと僕は思うから、チリにいる日本の皆さんにも、そういった繋がりを大切にしてもらえたらなと思います。

委員:  有難うございます。 今日は大会直前でお忙しい中お時間を頂き、本当に有難うございました。

平山:  有難うございました。

(写真提供:The North Face Chile)


The North Face Chile 主催: Master of Bouldering
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.10150738967357640.457309.95079952639&type=3

 

 

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