料理とワインの組み合わせ
|
|
カベルネ・ソービニョン
|
飲み頃:フォーマルな食事の際によく熟された辛口ワインのボトルを空けるのが最適。 |
|
調和
|
対立
|
海産物 |
マグロ、サーモン |
カキ、燻製魚、シタビラメ、ウニ、ピウレ貝 |
肉、鶏肉 |
ベーコン、赤肉系統、生ハム、カモ、フォアグラ、羊の干し肉、子バト、ウサギ |
|
香草、香辛料 |
黒胡椒、にんにく、ラベンダー、マスタード、ローズマリー、アニス、胡椒、タイム |
唐辛子、コエンドロ、クミン |
ソース |
還元肉汁、赤ワイン、醤油、胡桃、クリーム |
柑橘類、酢 |
チーズ
ドライフルーツ |
ヤギのチーズ、プロバロンチーズ、カマンベールチーズ、ロックフォールチーズ、パルメザンチーズ、クルミ、ピーナッツ、乾燥イチジク |
クリームチーズ、スイスチーズ、ブリーチーズ |
野菜
フルーツ |
ニンジン、ナス、レンズ豆、オリーブ、チコリ、フダンソウ、米 |
アスパラ、トウモロコシ、インゲンマメ、果物全般、エンドウマメ、アーティチョーク |
|
|
メルロー
|
香り:ラズベリー、イチゴ、香辛料、紅茶、シナモン、バニラ、胡椒、灰、サクランボ |
構造:酸味、フルーツ、多少の苦いタンニン |
飲み頃:メルローでもっとも軽く若い風味があるのは春と夏である。複雑な風味のメルローは、主に秋や冬に食される濃い味の食事と一緒に飲むのが良い。メルローはエレガントな食事または家族でのバーベキューにおいても適している。 |
|
調和
|
対立
|
海産物 |
キハダマグロ、マグロ、カニ、サーモン、アワビ |
カキ、ウニ |
肉、鶏肉 |
七面鳥、ウズラ、干し肉、生ハム、豚肉、牛肉 |
|
香草、香辛料 |
黒胡椒、オレガノ、シナモン、カレー、バジル、ローリエ |
多量の唐辛子、コエンドロ |
ソース |
トマトソース、醤油、マスタード、バター、ペストソース |
柑橘類、ヨーグルト |
チーズ
ドライフルーツ |
モッツァレラチーズ、ブリーチーズ、グリュイエールチーズ、アーモンド、クルミ、ピーナッツ、乾燥イチジク |
新鮮なヤギのチーズ |
野菜
フルーツ |
トマト、ニンジン、ピーマン、ソラマメ、フダンソウ、トウモロコシ、マッシュルーム、ナス、スモモ、サクランボ、ラズベリー |
アスパラ、アーティチョーク、インゲンマメ |
|
|
シャルドネ
|
飲み頃:味わいのある複雑なシャルドネを楽しむには秋、冬が最適。シャルドネはフォーマルな食事に最適な存在。 |
|
調和
|
対立
|
海産物 |
カキ、ムール貝、アワビ、スモークサーモン、イカ、イセエビ、シタビラメ、レイネタ |
アンチョビ、マグロ |
肉、鶏肉 |
ベーコン、鶏肉、キジ、ウズラ、ウサギ、豚肉、子牛 |
牛肉、羊肉、子バト |
香草、香辛料 |
バジル、チャイプ、ウイキョウ、サルビア、甘口カレー、唐辛子、生姜、マスタード、ナツメグ、タラゴン、サフラン、白胡椒 |
コエンドロ、シナモン、ローズマリー |
ソース |
バター、クリーム、マヨネーズ |
バーベキュー、ライム |
チーズ
ドライフルーツ |
フルーツチーズ、モッツァレラチーズ、ヘーゼルナッツ、ゴマ、アーモンド |
ロックフォールチーズ、カマンベールチーズ |
野菜
フルーツ |
アボガド、ピーマン、アーティチョーク、麦、キャベツ、ジャガイモ、カボチャ、ほうれん草、エンドウマメ |
アスパラガス、インゲンマメ |
|
|
ソービニョン・ブラン
|
飲み頃:暖かな気候で、新緑が芽生える春や夏が飲み頃。ソービニョン・ブランは昼食、魚介類、鶏肉や魚の網焼きとともに食すのが最適。 |
|
調和
|
対立
|
海産物 |
アンチョビ、かに、寿司、生赤貝、生ガキ、カキ、エビ、燻製魚、マス、マグロ、アナゴ、ウニ |
イセエビ |
肉、鶏肉 |
鶏肉、生ハム |
ベーコン、フォアグラ、赤肉系統、サルチチョン |
香草、香辛料 |
黒胡椒、ケーパー、チャイプ、コエンドロ、クミン |
シナモン、チョウジ、カレー、生姜 |
ソース |
柑橘類、ビネグレットソース、ヨーグルト |
バター、クリーム、醤油 |
チーズ
ドライフルーツ |
燻製チーズ、ヤギのチーズ、レーズン、パルメザンチーズ |
ロックフォールチーズ、ブリーチーズ、スイスチーズ、胡桃 |
野菜
フルーツ |
アーティチョーク、アスパラガス、キュウリ、ナス、トマト、インゲンマメ、オリーブ、レモン、レタス、エンドウマメ、赤ピーマン |
アボガド、ポテトピューレ、カボチャ、サツマイモ |
|
|
日本料理とチリワイン
|
『将軍』板長・佐藤氏に聞く — 日本料理とチリワイン
在チリ歴20年の料理人の目から見たチリワインとは、そして日本料理に合うワインとは—。サンティアゴ市内にある日本料理レストラン『将軍』にて、板長の佐藤氏にお話を伺いました。
|
 |
—昔ながらのチリワイン、そして新しいチリワイン— |
チリに来てからもうすぐ20年になりますが、個人的には昔ながらのチリワインが好きです。どっしりと重たくて風格があるというか、歴史を感じる、そんなワインです。うちのレストランにも色々なワイナリーが売り込みに来ますが、僕はやっぱり古くからやっていて、ぐっと重くて濃いのを出しているところが好きです。
ただ、最近出てきた新しいワイナリーでも、これはいいな、と思う時があります。ブドウを潮風に当ててみたり、熟成に使う樽を変えてみたり、何かしらの工夫をしているところは、美味しいワインを作る。いいワインには、やっぱり何かありますね。
日本に帰国するときはお土産にチリワインを数本持って帰りますが、築地の実家に出入りする洋食屋さんなんかには、とても評判がいいです。やはりチリワインは美味しい。日本でワインを飲む習慣が広がったのは、赤ワインが体にいいとか、健康ブームに乗ったところが大きいように思いますが、チリワインはこれからもっと宣伝していけば更に伸びるのではないでしょうか。 |
—基本は辛口の白。あとは自分で「旨い」と納得できる発見を— |
日本料理に合うワインというと、まずは辛口の白だと思いますね。ウニやイクラなどの後味が残る舌を、白ワインですっきりとさせる。日本酒に近いような感覚でしょうか。
うちにいらっしゃるお客様では、赤ワインを頼む方も結構いらっしゃいます。出張などでいらっしゃっている日本人の方々で、やはりチリといえばカベルネ・
ソーヴィニヨンということで、飲んでいかれる方が多いですね。確かに、揚げ物(例えば豚カツ)なんかは赤ワインが合うかもしれません。
赤にせよ白にせよ、日本食の持つ強い風味に負けないような、しっかりしたワインがいいのではないでしょうか。赤ならどっしりと重いワイン、白ならすっきりとした酸味の辛口のワイン、というような感じです。
とりあえず基本は辛口の白。そこからは、固定観念にとらわれず色々試して、自分の舌で「旨い!」と思えるようなものが見つかれば、それが一番です。 |