Mail
Home
ホーム

 

チリワイン講座Ⅱ


チリで生産されるワインの代表的な葡萄品種

ワインの味、香りを決定する第一の要因はいうまでもなく葡萄の品種です。葡萄の品種は全世界に約5000種、そのうちワインに使われるものは約100種ありますが、私たちが実際に口にすることが多いワインに使われるものは十数種類程度に限られています。チリの赤ワインの代表的な品種は、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、白ワインの代表的な品種は、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランで、世界的に評価が高いのもこれらの葡萄で造られたワインですが、ここ数年は赤ワインならピノ・ノアール、カルメネール、マルベック、白ワインなら、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、 セミヨンなどのワインも積極的に生産されています。

赤ワイン用葡萄品種

*カベルネ・ソーヴィニョン (Cabernet Sauvignon)
起源:フランス ボルドー
チリでもっとも人気があり、世界的な評価も極めて高い品種。力強い骨格、強いタンニン、 強い香りを持つ。色が濃く皮が厚いため、渋味、酸味に富んでいて、深い味わいの熟成タイプのワインとなる。気候への順応性が強く、それほど寒くないところでなければ栽培できるが、 暖かいところでは甘くなり、寒くなるにしたがって渋味を増す。チリ全土で16.000ヘクタールに植えられている。

*メルロ− (Merlot)
起源:フランス ボルドー
カベルネ・ソーヴィニョンの妹的存在の品種。 肉厚だがタンニンや酸はカベルネ・ソーヴィニョンより少なく、柔らかい。またカベルネ・ソーヴィニョンより早く熟す。1993年当時、チリでは12種類のワインしか作られていなかったが、現在では 87種類もが作られるようになっ た。チリ全土で5.500ヘクタールに植えられている。

*ピノ・ノアール (Pinot Noir)
起源:フランス ブルゴーニュ
香り、骨格ともに強い。特に若いときは強く、徐々に繊細になるという特徴を持つ。いちごを思わせる甘い香りに、繊細な酸味とふくよかな果実味をもつ。タンニンは少なめで、色は明るい。
主にクリコ、マウレなどで栽培され、チリ全土で411ヘクタールに植えられている。もっとも繊細で栽培が難しい品種の一つ。

*マルベック (Malbec)
起源:フランス南西部
力強い骨格を持ち、タンニンが強い。アルゼンチンから最近持ち込まれたチリでは新しい品種。
96年には3種類のワインしか作られていなかったが、今日では12種類が作られている。

*カルメネール (Carmenere)
起源:フランス ボルドー
タンニンは控えめで、香り、味とともにメルローに近いため、チリではメルローとの品種の混乱が起こっていて1996 年まではメルローと信じられて栽培されていた。主にラペルで栽培され、 チリ全土で2.600ヘクタールに植えられている。

白ワイン用葡萄品種

*シャルドネ (Chardonnay)
起源:フランス ブルゴーニュ
白ワインで世界的にもっとも人気のある品種。栽培される場所の気候によって味が微妙に異な り、寒いところのものはりんご、暖かいところのものはトロピカルフルーツを連想させる。樫 でできたワイン樽に保存すると、バニラやコーヒーに似た奥深い香りが出る。ここ10 年で収穫 量は2 倍になり、チリ全土で5.500 ヘクタールに植えられている。

*ソーヴィニョン・ブラン (Sauvignon Blanc)
起源:フランス ボルドー
酸が強く、ドライなのが特徴。シャルドネのような柔らかさはなく、力強いしっかりした骨格がある。独特の酸味と、薬草系の香り持ったミネラルの香り、ベジタブルを連想させる味が一般的。チリ全土で6.500ヘクタールに植えられており、その約70%がマウレ地区である。

*リースリング (Riesling)
起源:ドイツ ライン
青りんごやオレンジを連想させる独特の香りと豊かな酸味をもち、個性の強い品種。爽やかでフレッシュなワインから長期熟成に耐えるものまで幅広く使われている。ラペル、クリコ、マウレなどで、合計300ヘクタールに栽培されている。

*ゲヴュルツトラミネール (Gewurztraminer)
起源:ドイツ
しばしばライチの香りと表現され、葡萄品種の中でもっともエキゾチックで個性が強いといわれる。チリではまだ100ヘクタール(主にマウレ地区)で栽培されているのみ。まろやかな味わいをもつ。

*セミヨン (Semillon)
起源:フランス ボルドー
バニラ、ハーブ、蜂蜜、トーストなどを連想させる香りを持つ。滑らかな口当たりだが、酸やフレッシュさに欠けるため、ボルドー地方ではソーヴィニョン・ブランとブレンドされる。また、濃密な甘口貴腐ワインの品種としても使われる。


それぞれ味、香りに特徴があるので、飲み比べるとその違いがすぐに分かると思います。たまには飲んだことのない品種のワインを飲んで、自分の好きなワインを探してみてはいかがでしょう。お気に入りの新しいワインを発見できるかも?

【会報2002 年188 号掲載 筆者 齊藤 貴臣氏】

Camara Chileno Japonesa
ギャラリー